「普通じゃない」ダニー・ボイル

というわけで、ASHの影響で、再び見たくなったから、見た。
というわけで、というのは、前日のASHのところを参照してください。
参照だって。やだやだ。ゼミ発表みたい。

んなわけで、ASHの「A LIFE LESS ORDINARY」という曲がかかる場面をちゃんと再確認したくて見てたんだけど、すげーしびれたね。
まあ、映画自体は、いろいろとめちゃめちゃというか、なんだこの展開は、とか思うところもあるけれども、それでもおもしろく見た。
んでも、ユアンキャメロン・ディアスが、銀行強盗をして、そのあとに、キスをするシーン(そのあと、ユアンが撃たれるシーン、そして、札束が舞うシーン)がめちゃめちゃステキだった。
何故かというと、そこで、ASHの曲が流れたからだけど、インストになってたし、音も小さかったけれど、それでもすっごく刺激的だった。かっこよかった。

なんか、これを見ていたら、本当に懐かしい気分になったな。わけもなく。

しかし、ダニー・ボイルの映画は音楽がめちゃめちゃいいなあ。まあ、言うまでもなく、トレインスポッティングの1作品だけで、その意味は充分すぎるほど、いやみなほどに、今更言いたくないほどに分かるわけだけど。それでも。
この「普通じゃない」のサントラも素晴らしいね。このサントラがすごい好きで普段から良く聞いてるんだけど、ああ、この場面で流れるんだ、ってのを思い出して、よかった。素晴らしく効果的だった。ほんとに。ベックの曲は、まさにこの映画のシンボルみたいにもなってて、ほんとにこの映画といえば、ああ、ベックちゃんだね、みたいなそういう感じもしないでもない。すばらしい。

んでも、ASHの曲が本当に好きで、好きで、そのシーンを何度も見てやった。見てやったぜ。何回もキスをしていたぜ。当たり前だ。
なんか、キスしたあと、二人の口から、唾液の糸がひいてて、それがすごくリアルでどきどきして、かっこよいなあ。って思った。

ああ、この映画のユアンが1番かっこいいかもしれないなあ。髪型とかすごい好き。あの、派手なシャツとかも好きだ。

というわけで、オシャレ映画で何が悪い、とかそういうことを思った。話はまあまあだけど、音楽だけで、こんなにどきどきできるなんて、とても素晴らしいことだと思う。

ダニー・ボイルは、あんまりストレートに狙いすぎないほうがいいと思う。特におもしろ部分に関しては。

散々な評価だった、「ザ・ビーチ」は、すごい好きだ。あれはなんだか、とても稚拙な蒼い楽園を一瞬でも夢見させてくれる、そんなところがいつ見ても、ドキドキします。まあ、それを無残に破壊させるリアル(でも、話としては説得力がなくて、全然リアルじゃないから、弱いんだけど)とか、そういう点も含めて、おもしろいです。
海がきれいだから、それだけでもいいけど。

って感じで、ASH、ありがとう。というか、この普通じゃないもとにかく、ありがとう。青春っていいね、って思うよ。とてもとても。失われたからこそ、強く思う。
どれだけ欲しても、もう手に入らないからこそ、本当に、強く憧れる。

まあ、万年青春選手だけど。
そんな物言いをする時点で、失われてるのは明らかだけど。