キルビル2

いえーい。やっと見た。すげー楽しみにしてたから、わくわくしながら見た。
始まる前に、パンフレットまで買って、なんか、やる気まんまんだね。って感じ。まあ、何もやることなくて、ずっと固まってたけど、椅子に座って。わあ、スクリーンだ、とかそういうこと言ってたけど。言ってないけど。

んなわけで、見てて、途中、これ、ひょっとして、すっげーつまんないんじゃないかな、って思った。不安になった。なんか、途中までわくわく感がなかった、っていうか。確かに話に夢中で、なんかすごい入りこんで見てたんだけど、ふと、すっごい高揚感ってないなあ、って気付いて、んー、ひょっとして、つまんないのかなあ、これって、とか思った。
でも、やっぱり、おもしろかった。やっぱり、すごかった。タランティーノ。作り方がすごいなあ、構成めちゃめちゃおもしろいなあ、って思う。時間軸が、とかは、そうなんだけどさ。話の挿入とかが、すごく生きている、というか、効果的な感じがしたもん。さすがだよな。まじで。

そして、ダリル・ハンナが出てきてから、めちゃめちゃ高揚感あった。すげーかっこいい。めちゃめちゃキャラ立ってたなあ。本当にすごいかっこいい。
あの、メモ魔なところとか、すごい素敵。
なんか、マイケル・マドセンを蛇でやっつけて、お金が散らかっているのを放り出していくのかな、とか思ったけど、ご丁寧に、かき集めている姿とか、すごいいいなあ、とか思った。当たり前だけど、お金、大事だよな、とか思って。なんか、マドセンが苦しんでいる時から、メモを読み上げてるのとか、おもしろい。

あと、ユマ・サーマンが墓から出てきて、歩きながら体に付いた土が舞っているとことか、すごい好きだな。
とか好きなシーンをあげるのなら、いくらでも出来るわけだけど、まあ、無事に終わって良かったね、という感想だったりもする。

感情を説明しないといけないからなのかもしれないけど、ビルがしゃべりすぎなんじゃないかなあ、って印象を受けたなあ。二人が複雑な関係なのはわかるけれども、かっこよくないなあ、とか思って。しょぼく見えて。
良きパパ然としたところを見せるのはいいかもしれないけれども、なんだかなあ、ていうか。もう少し、軽くていいんじゃないかなあ、そこは。

そのせいか、あんまり愛について、どうこう感じなかったなあ。最後の浴室のシーンは、わかるけど、もっとグッときてもいいはずなのになあ、って思った。その代わり、エンディングでの、キャラクターの紹介の場面では、長い旅だったなあ、とか感じて、それがすごいぐっときたけどな。
なんか、娘と無事に生活できて良かったね、複雑な感情を抱いていたビルを倒した安堵と後悔(Rの話が最後に主人公に戻るわけだけど)が、とめどなくせめぎ合い、溢れ出すの? とか思っても、あんまりピンと来なかったなあ。
ビルとの関係の緊張感が、お互いに心情をさらけ出しすぎたことで、緩んだからかなあ、って僕の感想としては、そう思うんだよなあ。
なんか、ジャッキー・ブラウンでもそうなんだけど、恋愛みたいな面を押し出すと、
過剰に言い過ぎ、っていうか。そんな気もするな。
もちろん、それだけの映画じゃないから、充分におもしろいんだけど。

とにかく、1,2とまとめて、キルビルおもしろかったなあ。うーん。ダリル・ハンナがとても良かったです。やられっぷりも。
それと、あの、ドロップキック、バカみたい。最高。

ほんと、めちゃめちゃかっこ良かった。かっこ良すぎるー。