「シガテラ3巻」 古谷実

僕の周りで、古谷実のことをつまらない、って言う人が全然いないものだから、それがすごい怖いよ。僕の周りの人達は、シガテラおもしろい? って聞くと、みんな、おもしろい、なり、まあ、おもしろいよ、とか、そういう反応だ。
それで、僕も、すっごい好きで、もう本当にこの人が1番好きだ。何度も言うけど、新しい作品の度に、すごくなってる。シガテラ、まじでおもしろいよ。
すごくリアルだ。何がリアル、って、いちいちリアルなんだよな、考えが。なんか、モノローグとかで表現される気持ちの揺れ動きとかがすごい生々しくて、どきどきする。本当にシガテラの1巻を読んだ時、こんなところまで描けるんだ、まじですげーよ、って思った。本当におもしろくておもしろくて、胸が震えたのです。あほらしいけど。
んで、そういうのにも慣れていって、2巻とか、すごいおもしろいなあ、って思ってたんだけど、3巻では、ダークな部分が、にゅーーーーん、って出てきて、それって、ヒミズとかの方がある意味ではダークだったんだろうけど、重かったり暗かったりしたんだろうけど、シガテラは、テンション的にすごくハッピーというか、明るい感じだったり、馬鹿っぽい、健全な男の子が軸となっているので、そういうリアルな部分の中で、どーん、と出てくると、ほんとに、重くて、気持ち悪くて、読み終わったあと、どよーんどよーん、として、すごく落ちこんだ。
それくらい、揺さぶられた。僕にとっては、そういう漫画です。
しかし、相変わらず、南雲さんはかわいいぜー。あの言葉遣い、好きです。