「HIT IN THE USA」BEAT CRUSADERS

HIT IN THE USA(CCCD)
メジャーになって、そしてタイアップ。という順調過ぎるビークルの新曲。タイアップって、BECKの主題歌だもんな。なんか、よくしらないけど、原作も読んでないし、放送も1度も見てないけど(どんな感じでオープニングが流れているのか見たいんだけど)、バンドのアニメ(おおざっぱに言うとそうなんじゃないの? しらないけど)で、それの主題歌、って、なんか、意味がありすぎて、いやだ。しかも、ベックだよ。
今、ベック、って言って、ハンセンを思い浮かべるか、ましてやジェフの方を思い浮かべる、って人はどれくらいいるんだろう。音楽が好きです、と言う人の中でなら、なおさら。もちろん、ベックちゃん(ハンセンの方ね)やジェフ・ベックの方を思い浮かべる方が偉いとか、音楽のことを本当に好きだ、とか、そんなことはもはや言えないわけで、それくらいに、多分、きっと、ベック、ってマンガやらアニメは影響力が強いはずで、そんなアニメに、メジャーに移籍したビークルが主題歌で使われる、なんてのが、なんとなく、僕は嬉しかったりしたわけだ。なんか、ああ、これが、売れていく、ってことなのかなあ、なんて、曲を聴く前から思っていた。
そして、発売されたことも、忘れていて、ようやく今日聴いた。

なんていうか。ますます意図的なパワーポップ化、というのが進んでいるように思えた。もちろん、悪くないよ。好きだよ。相変わらず、日高さんぽい、って感じもする。ライブで聴いたりしたら、跳ねてしまいそうな感じもする。だけど、なんか、サビとか別に、というか、いかにもな感じはしつつも、そんだけ、というか。特に、嬉しくもなかった。聴いてみて。頭ですっごいきゅんきゅんとくるような甘酸っぱいメロディを期待しすぎてたのかもしれないけど、なんだか、まあ、普通だなあ、という感じだった。ビークルで普通だなあ、ってことだから、もちろん、好きな曲というか、嫌いなわけではないんだけど。

なんだか、間奏があって、サビ前の、なんていうの、全然わからないんだけど、もう1度サビを繰り返す前のアクセント的なメロディがすごく好きだ。そして、いかにも、なパワーポップらしいコーラス。こういうのは素敵だ。だけど、もっと全体的なひねくれた感じ、甘酸っぱい感じ、切ない感じ、っていうメロディーが欲しいなあ、って、すっごいわがままなことを思った。日高さんなら、それを一つに出来るんじゃないのかな、って思う。そういう曲、いっぱいあるじゃん。
なんか、ベックの主題歌だから、とか、メジャーだから、とか、そういう理由で考えたくないし、言いたくないから、なんか、すごい残念だった。嫌いじゃないのに残念、って変な感じだ。
前の、アルバムがすごい好きだったから、本当に楽しみにしてたから、だから、ほんとに。なんか。

でも、2曲目は好きだ。好きだ、って素直に思える。ぽいなあ、って思って、にやにやして、きゅんとなる、こんな感じ。もっと突きぬけてもいいなあ、こざっぱりというか、こぎれいになったなあ、って感じもするけど、でも好きだ。
字面で見ても、何を言ってるのか、全然分からないけど。だけど、好きだな。ライブで聴いてみたいな。これもまた。

そして、クアトロのワンマンはなんと、あっという間に完売したらしい。行きたかったな。もうビークルのライブを見ることはないのかなあ。だけども、頑張ってチケット取るぞ、というまでの熱意もそれほど強くなくて、その熱意は、どんどん、なくなってしまうのだろうか。なんて考えると、ちょっと寂しい。
相変わらず、好きな曲がありすぎて、ライブでまた聴きたい曲がありすぎるのに。