「SOME CITIES」DOVES

Some Cities

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DOVESが、UKで売れているらしい。UKとか言ってやった。さらりと言ってのけた。日常会話で、「ああ、UKとか聴くよ」とか言った試しがない。でも、言ってみたら、どんな気分がするんだろう。「ああ、最近は、もっぱら、JPかな」。それ、完全に、邦楽だよね。的なこともまた。

そんで、DOVESの話なんだけど、切なくて美しくてキラキラするメロディって言えば、DOVESがまず1番最初に頭に浮かんでくる。ていうか、DOVESが好きだ。
DOVESが死ぬほど好き! 根っから好き! という熱狂的な人からすると、それは邪道に聞こえるのかもしれないけれど、やっぱりDOVESで1番好きなのは、「pounding」だ。ポップなものが好き、という僕にとっては、それこそ、本当に素晴らしい名曲だ。あの、ぐんぐんと盛りあがる感じ、美しいメロディ、切なくてあまりに叙情的な展開、すばらしい。書いててどきどきしたもん。美しいです。もちろん、DOVESが素晴らしいのは、poundingだけでは表現しきれない部分でもあるわけで、1stや2nd、それにレアトラック集での哀愁漂う美しいメロディはまさに素晴らしいバンドだぜー。という中で、ついに新譜発売だー。

それで、新譜を聴いて、相変わらずのメロディに、うーん、いいなあ、という印象で、最初に聴いた時の感想は、やっぱりDOVESはDOVES、というものだった。それだけ、ていうか。まあ、それで充分過ぎるんだけど、それでも、やっぱり、特にこれだー、という衝撃があったわけじゃなかった。
だけど、やっぱり、DOVESの素晴らしいところは、何度聴いても飽きない、というのと、聴けば聴くほど、じんわりとしみてくる、どんどん良くなる、というか、驚くべきスルメ的アルバム、っていう。ほんと、どんどん味がしてくるじゃん、という。すごい、すごいです。本当に素晴らしい心地良いメロディで、きらきらとしているよ。輝いているし、それが全然あざとくないの。本当に自然で、美しくて、心を癒したり切なくさせたりするのだから、すごいよなー。

ただ、UK盤を買ったのはいいんだけど、CCCDなのが、本当に残念だ。日本盤もそうみたいだし。US盤だけが違うのかな、多分。ほんとそれだけは残念だなー、音がどうとかは僕には全然分からないんだけど、そういうんじゃなくて、ほんと、CCCD、残念だー。

だけども、新作は本当に、今まで以上に長く愛聴できそうなアルバムです。普遍的なグッドメロディに満ち溢れて、胸をかきむしられそうな瞬間瞬間がちりばめられた曲に、圧倒されちゃうのだー。