「The Maker」TRASHMONKEYS

ドイツのバンド。結構前から(昨年末くらい?)輸入されていた、っぽいんだけど、2月くらいに買って、ここで書こう書こうと思っていたのを忘れていたので、書きます。

ガレージバンド、ってことらしいんだけど、なんだろうな、ガレージバンドってのも、よくわかんない、っていうか、僕はそういう音楽のジャンルとか、全体的な知識とか、よくしらないわけなんだけど、ガレージバンドって、ずっと、どことなくうさんくさい、というか、B級っぽさ、ってのがある、と思ってた。それだからこそ、好き、っていうか、かっこいい、ってのがあるな、っていう印象だった。だけど、本当に起こったのかよくわかんない、結局雑誌とレコード会社主導みたいな、うさんくさい、ロックンロールリバイバル、みたいなのがあって、2000年以降から、その目玉の一つとして、ハイヴスなんかが、今までまともに見向きもされてなかった中から、新人バンドでもないのに、フューチャーされたりして、消費されていく。みたいな、そういうのに、ひどくうんざりもした。でも、たくさんの人が聴く状況は素晴らしいことだと思うし、その結果、日本でもいろんなものを聴ける、という環境がありがたいので、嬉しいことではあるんだけれども、なんだか、どうしても、ロックンロールリバイバル以降、一つのアイコンとして、ガレージだったり、もっと具体的な名前としてハイヴスが、イコールかっこいい、という共通認識もどうなんだろうか、とは思わないでもない。なんか、マンドゥ・ディアオが出てきた時も、ガレージ、みたいな言われ方をして、そういうのにも、すごいびっくりした、という。まあいいや。書いててよくわかんないや。結局、2000年以降にごっそり出てきたり紹介されて消費された、新人バンドが、まだ何年も経ってないってのに、どんだけ前ほどの注目をされているのかしら、って話だよなあ。

まあ、だからって、ほんとは、言いたいことは何もなくて、ハイヴスかっこいいじゃん、っていうことだったりするわけで、ガレージにしたって、かっこいいのはかっこいい、っていう、それだけのことなんで、もっと言えば、さっきのベックの新作だってかっこいい、という、そんだけで、結局、いいものはいい、好きなものは好き、というだけのことだ。それを言いたいがために、こんな長々書いたけれど、単に、ガレージってかっこいいよね、みたいな感じは、いやだなあ、と思うってことだけだったので。

で、まあ、何はともあれ、TRASHMONKEYSの話だ。うーん、すごいかっこいい。わかりやすくて、シンプルで、いい。バカっぽくていい。ダメな曲は全然興味ないけど、そういうダメな曲もまた、小難しいことをして、ダメなわけじゃないので、気持ちよくする。なんか、微笑ましくすらある。全部が長くても3分程度の曲、というのもいい。
この一歩ずれると、ってずれなくても、だせー、っていう感じがまたいいよなあ。って思う。そういう意味で、こういうバカっぽさは健全だ。そういうシンプルなところでの、ロックンロールリバイバルならわかりやすいのにな。って、もう過去の話だからいいか。

ってことで、分かりやすいのは好きです。ほんと。愛しいよ。だから、ハイヴスも、好きです。