電気GROOVE「SINGLES and STRIKES」

やっと電気が動き出したよ。多分。シングル集兼自薦ベストみたいな感じなのかな、そんなのが出たよ。しかも、未発表や新しくリミックスした曲までも入ってて、やっぱり、復活じゃん、っていう。わー、めちゃめちゃ嬉しい。
というわけで、卓球と瀧の解説付きで、それを読むのもまた楽しい。というか嬉しい。アホらしいことを相変わらず言ってるなあ、って感じで。
でも、懐かしい曲を聴きながら、ああ、電気のことが好きだったなあ、ってしみじみしたよ。モテたくて、とか歌ってるのに。カフェde鬼とか言うてるのに。

電気のおかげで、当時、808STATEやら、KLFやら、ボムザベースやら、ひいてはクラフトワーク、YMO、DEVO、もちろん、ニューオーダーに至るまでのとりあえずのテクノの触りと言える部分を知った人はたくさんいると思うけれど、高校生だった僕も何だかわけ分からずに、クラフトワークを聴いて、うーん、ロボットの声がする、とかなんとか思ってた。恥ずかしい。ロボットの声がするよ、とかそういう話じゃないから。そういう問題じゃないから。サンプリング、って意味が分かってないから。今でも分かってないから。でも、なんか、少ないお小遣いで、しかも田舎のへぼいCD屋さんで買えるものは、頑張ってというかわくわくしながら買ってたけれど、そんなものに限界はあったりした。なんで、ウルトラボックスまで聴いていたんだ。いや、好きだったけど。

で、そのうちに、卓球がロッテルダムテクノがさ、とか言い出した時は、ロッテルダムテクノすげー、とか思ってみたり、ハードフロアが、とか言い出した時は、ああ、こういうのは新しい、とか思ったけれど、気が付けば、テクノみたいなのを聴かなくなっていた。電気は聴いてたけど。

そうした思い出も含めて、懐かしいシングルを聴いていると、自分が好きなものがどんどん変化していく中で、ずっと好きだった電気って、すげー。と今更ながらに思う。最初は、ばかだなあ、とか思いながら聴いていたところがどんどんかっこよくなってきて、逆におもしろアピールをされる方が恥ずかしい。みたいな。そんな微妙な気持ちもまたこそばい。

シングルは、ほとんどかっこいいけど、大好きなCATVが入っているのがいいじゃないか。まじで嬉しい。って、オリジナルアルバム聴けばいいけどさ。ほんと、今聴くと遅すぎるけれど、それでも、すごい好きだ。
本当に完全な形で復活して欲しい。

電気界隈の、TASAKAとかKAGAMIとかも聴いてるし、好きだけれど、それよりも、やっぱり、電気がいいよ。卓球のソロじゃなくて、電気がいいや。そういう僕は、やっぱりテクノがどうこうとかじゃなくて、単に、電気が好きなんだろうな。ってつくづく思った。
だって、ノーマン・クックすてき、っていうか、ノーマンの秘蔵っ子、ティム・デラックスのもいいよな。アンダーワールドがいいじゃん、とか言ってるくらいだもん。ほんと、テクノ好きとかそういうんじゃないなあ。ただのミーハーだなあ。でも、とことんポップが好きみたい。

とにかく、瀧も今や、ミラクルさんか。えらくなったものだ。それは、えらくなったのか。