マトリックス・レボリューションズ

見た見た。見たよー。マトリレボリ。若干、略し方が違う気がするけれど、見たよ。
とりあえず、どうやって終わる気なんだろ、っていう疑問は解消された。解消されたものの、やはり、なんていうか、興奮もなく、たいした感慨もなく、ああ、終わったな、と。そういう印象。

やはりおもしろくないのはしょうがない。あれだけの風呂敷を広げてしまった以上、きちんと終える、ということはそれはそれで大変なことだし、あの世界観そのものが好き、ということであれば、きちんと終わってよかったね、ダーリン、って感じで、満足なのじゃないかな、と思う。もちろん、それがいいとか悪いとかじゃなくて、三部作なんだから、きちんと終える、というのも大事なことなんだと思う。
でも、個人的な感想としては、やっぱり、おもしろくはない。刺激的なところがあまりなかった。きちんと説明されればされるほど、落としどころをきちんとしようと思えば思うほど、しょぼく見えてしまう。あんな終わり方は個人的にはすごくつまんなかった。正直、人間が救われようが救われなかろうが、どうでもいい。あの最終的な救いにしたって、一時的なものだし、とってつけたようなもんじゃないか、と思うし。
だからと言って、この映画がダメだ、ってわけじゃなくて、やはり、仕方がないんだろうな。と思う。
当たり前だけど、1から、これだけのものを作ったことがすごいと思うし、それを一応、パッと見はほころびもなく終わらせた、ということは、本当に評価されてしかるべきだと思う。

でも、CGを含め、映像技術がどれだけすごくても、それだけで話がおもしろくなるわけじゃないし、見ていたって、5分で飽きる。そこには、きちんと丁寧に作られた想像力溢れる刺激的なストーリーがなくちゃいけないし、映画として意味がないと思う。だからこそ、あれだけ長い作品になったのに、終わらせよう、という意識が働いているのに、刺激的なフックとなる話がないなんて、本当にもったいないと思う。きちんと終わらせることは大事だけれど、そこにしか(あと映像)目がいかなかったのじゃないか、と思えてしまうのがあまりに残念過ぎて。
もちろん、そんなのは、とても難しいことだ、と思うけれど。だけど、1での衝撃がすごかっただけに、説明すればするほど、しょぼくなっていってるのが、本当にもったいなあ、って思えるから。
2を見た時も、がっくりしたけれど、まだ今から考えるとおもしろかったもんな。どうなるんだろう、という期待もあったし。

でも、すごく良く出来た作品というかシリーズであることには変わりはないので、ウォシャスキー兄弟は、次、どんなのを作るんだろうなあ、って非常に楽しみです。
つまらない、と散々言うといて、なんだけど、まじで、すごいなー。このぐちゃぐちゃ感は、好きです。

あと、最後に一つ。2に出てきたツインズは、本当にかっこいいし、すげーおもしろくて好きだ。3でも見たかったな。