彼氏彼女の事情 18巻

もう18巻か。というか、まだ終わらないんだ。
っていうか、花とゆめコミックスか。そうか。

なんていうか、ある意味では惰性で読んでいる感じがするんだけども、それでもまた読み返していたらおもしろかったな。
なんかキャラクターがたくさんいすぎでごちゃごちゃ、ってなるけども(忘れてるから)、読み返していくと、キャラが息づく瞬間が分かるというか、なんていうか、そういうのがリアルに分かっておもしろいなあ。

とにかく、シリアスモードというか有馬くんのダークサイドというか裏側の顔、というのは最初から考えてあったんだろうけど、やはり面倒というか。おもしろくない。そういう闇を抱えた人間と、それを取り囲む様々な個性あるキャラクター、とかいう図になると、とてもおもしろいし、生き生きとしていくるんだけど、悲惨な過去とか、心の傷、とかが、やはり結構設定として安易というか、チープなだけに、その説明を延々とされてもつらい、というか。分かった分かった、かわいそうだね、とか、そういう感じしかない。
それでも、時々、ぐっと胸に来るシーンとかセリフとかあるから、つまらねえ、とは思わないけど、もったいない、って気はする。それに、宮沢さんにしても、どんどん魅力がなくなっているというか、痛すぎる気がしてくる。
なんか、張り詰めすぎててしんどい、というか。それだけを見せられても、って気はする。

でも、気になるから読んでしまうぜ。というか、脇キャラがとても好きだ。十波くんは、成人病だったので好きだ。
芝姫つばさも好きだ。おもしろい。かなりしんどいエピソードの時でも、どことなく柔らかく読めた気がした。それは、一真のキャラクターによるのかもしれないけど。
とにかく、有馬くんと宮沢さんは、真面目すぎるというか、コチコチすぎるというか、いろいろなすごい面を描きすぎて、人間味がないというか、つまらないというか、だからこそ弱い部分とか人間らしい部分を描くと、とって付けたように思えるというか。
なんか、最初の頃の方が、生き生きしてたのになあ、って思わないでもない。

でも、やっぱりおもしろいけど。フォローじみてるけど、やっぱりおもしろいよ。助長過ぎる、ってだけなのかもしれない。

というか。こうしてマンガの中の、しかも少女漫画の中の、登場人物の名前を出すことは、ものすごく恥ずかしい、というか、僕ひどい。僕やだ。って感じがする。

理由は簡単だ。僕が、おっさんだからだ。
やだきもい。