「SENSATION」 BEAT CRUSADERS

ビークルがすっごい好きだった。やだ、ビークル、とか言っちゃった。
でも、ほんとにビークルがすごい好きだったのです。すごかったな。
なんであんなかっこいいんだろう、とか思ってたし、1番好きだったな。

だけど、1STと2NDが、ほんとに、甲乙をつけられないくらいに好きで好きで、その後のが、どんどん、よくなくなっているのが、結構切なかった。
ひねくれて、切なくて、だけどポップで、っていうのが好きだったけど、いかにもな、日高節、っていうか、自分で自分の模倣みたいな、そういう感じになってきて、複雑な気持ちになってたら、解散してた。
最後のほうとか、本当に、どうしてこのバンドというか、日高さんが好きだったんだろう、って思うくらいに、ピンとこなかった。

そして、解散して、日高さん1人でビークル、とかになって、それで出したシングルも、あんまりしっくり来なくて、なんか、もうビークルの新しい曲を聴くことはないのかなあ、なんて思ってたのです。
だけど、なんか、気付いたら、また新しいの出てて、しかも、新しいメンバー増えてた。びっくりした。
しかも、それ、随分してから気付いた。そして、また新しい曲を聴いてしまった。

最初聴いたときは、やっぱりだめかー、って思って、もう切なくなるとかもなかったんだけど、何度か聴き直してたら、少しだけ、昔のビークルを思い出した。それは、懐古、ってやつなのかもしれないけれど、なんとなく、またビークルが好きになりそうな気がした。ちょっと、嬉しくなったよ。

本当に、ひねくれポップを取り戻して欲しい。あんな切なくてかっこよくて、ポップで、むちゃくちゃ最高な曲が、また作られることを本当に本当に願っているし、祈っているよ。すごく期待しているのです。

熱が出ている日高さんが、渋谷のクアトロで、ワンマンで、感極まって泣いたあの瞬間のことは、ずっと忘れない、そんな気がしました。
あー、ビークルのライブに久しぶりに行きたくなったよ。

もうすぐミニアルバムが出るんだね。ちょっと、というか、かなり楽しみになってきました。