「絶望に効くクスリ VOL.2」 山田玲司

という流れで、これは、読みやすいから、おもしろい。この対談は、そりゃ漫画だし、きちんと、1つのエンターテイメントとして成り立っているわ、という感想になる。
もちろん、ジャンルそのものが違うから、意味合いがまるで違うのは確かだけど。

山田怜司の思いこみ、ってのは、強烈で、それをがんがんぶつけてくるので、おもしろい。なんか、すごい単純な思い込みや強迫観念にちかい考えとか、そういうのが出すぎてはいるけれど、それがこの対談では、おもしろい味付けになっているのかなあ、って思う。なんか、対談の相手も、どんどん、偏った方向に行ってるし。そういうのって、こっちが影響を受ける気がしなければしないほど、読んでいておもしろいなあ、って思う。
グリンピースの代表とかと話す、ってのは、ちょっと刺激的だ。読んだからって、何かこうしなくちゃ、とかそういうことにはならないんだけど、それくらいの弱いニュアンスでしか、対談、してない、というか、スペース上の問題か、わざとなのかわからないけど、そういう感じなので、さくさくっと読めるのがいいよなー。

そして、ここでも町田康とも対談していて、それは、やっぱりすごい好きだ。なんか、有意義とは言いがたい感じがある対談で、勝手にいろいろ解釈して、話を進めて行くところは、おもしろいな。あ、そっか。思い込み炸裂、って感じがして、きちんと、絶望の中に最後にポジティブさを押し出して、それを自らのモノローグで示唆しているから、心地良いんだなあ、って今気付いたよ。
清志郎さんとの対談もあって、なんか、じーんとしました。