「パンク侍、斬られて候」町田康
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2004/03/18
- メディア: 単行本
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すごい、エンターテイメントになっていたし、相変わらずバカバカしいし、なんかわけわかんなくて、おもしろい。言葉遣いがくせになってしまう。
やっぱり町田康は町田康だったわけで、良かった。また好きになった。町田康の小説ははまるとやめられなくなる。わけわかんねえ、とか、何の意味があるのかわからん、とか、そういう感想を持つかもしれないけど、なんか、その、ぐちゃぐちゃがいい。
そしてこの小説も時代設定がむちゃくちゃで、幕末高校生か、ってくらいなんだけど、ってのは嘘なんだけど、とにかく、その無茶っぷりがおもしろい。猿て。猿て。
だから、ほんとね、この最初のとっかかりが悪いのがもったいないなあ、と思う。表紙も正直、あれはないんじゃないか、と思う。本人、写ってるんだけどさ。なんかなあ。って感じ。
中身はまじでおもしろいし、すごいはちゃめちゃだし、今、すごい久しぶりにはちゃめちゃ、という言葉を使って、自分でどきどきしているし、わーお、いっつくーる、というお得意の町田節まで出てきそうだ。ぬぼぼぼぼ。とか言いそうだ。
そんな感じで、全然、小説じゃない小説。町田康ちゃん。好きだぜー。