読書

芥川龍之介短篇集作者: 芥川龍之介,ジェイルービン,Jay Rubin出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (26件) を見る芥川龍之介って、十年以上前に読んだきり、読んでなかった。ん…

読んだやつメモ

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)作者: 東浩紀,大塚英志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/19メディア: 新書購入: 21人 クリック: 403回この商品を含むブログ (180件) を見るサブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判…

「ケータイ・ストーリーズ」バリー・ユアグロー

ケータイ・ストーリーズ作者: バリー・ユアグロー,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見るもうユアグローの小説は読みたくない。そんな気持ちになった。なんていうか…

「東京奇譚集」村上春樹

東京奇譚集作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/15メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 95回この商品を含むブログ (552件) を見るこういう青臭い言い方をいつまで経ってもしてしまうわけだけど、できることならば、ずっとずっと村上春樹…

「阿部和重対談集」阿部和重

阿部和重対談集作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/08/06メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 16回この商品を含むブログ (45件) を見るタイトル通り阿部ちゃんの対談集。全然、ちゃん付けしたくないし、した意味もわからないけど。…

「<反>哲学教科書 君はどこまでサルか?」ミシェル・オンフレ

哲学教科書" title="哲学教科書">哲学教科書作者: ミシェル・オンフレ,嶋崎正樹出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2004/11/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (41件) を見るなんか、フランスで、哲学の教科書、として実際に使…

「象の消滅」村上春樹

「象の消滅」 短篇選集 1980-1991作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/03/31メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 231回この商品を含むブログ (252件) を見る村上春樹の短編をまとめた本なのだけれど、元々、海外で出版されているらしくて、…

「ぼくの不思議なダドリーおじさん」バリー・ユアグロー

ぼくの不思議なダドリーおじさん作者: バリー・ユアグロー,坂野由紀子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2004/11/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見るユアグローを読んで、なるほど、こういう小説って、あるんだー、…

「みんな元気。」舞城王太郎

みんな元気。作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/10/28メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (198件) を見るすっかり舞城王太郎に夢中になっているぜー。だからって、好きだ、っていうよりも、なんか、目が離せない、って…

「グランドフィナーレ」阿部和重

グランド・フィナーレ作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/02/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (242件) を見る阿部和重が、ようやく芥川賞を獲った。いったい、どんな作品なんだろう、という興味はあったんだ…

「不在」宮沢章夫

不在作者: 宮沢章夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/01/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (22件) を見る宮沢章夫の舞台を1度も見たことがない、というか、そもそも、舞台というものをほとんど見たことがないわけだけ…

「パンク侍、斬られて候」町田康

パンク侍、斬られて候作者: 町田康出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2004/03/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (133件) を見る去年の夏に買っていたはいいのだけれど、時代劇小説、ということで、うわー、なんか、全…

「反社会学講座」パオロ・マッツァリーノ

反社会学講座作者: パオロ・マッツァリーノ出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2004/06/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 46回この商品を含むブログ (279件) を見るタイトルに惹かれて読んだ。とても興味深い話だった。いろん…

「阿修羅ガール」舞城王太郎

うおー、これもようやく読めたぜー。ということで、舞城王太郎の作品を読むのは2つ目ってこともあるのか分からないけど、新鮮で刺激的だった。 出だしの一文がいい。「減るもんじゃねーだろとか言われたのでやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。 返せ…

「THE ANSWER」鈴木剛介

積読、という言葉がすごい嫌いで、積読も読書のうち、という感じは分からないではないんだけど、自分の中では、読まなきゃ読まなきゃ、という強迫観念みたいな感じになってくるのがいやで、その買って読まれていない本へと、こいつめー、と変な嫌悪を抱いて…

「ゆっくりさよならをとなえる」川上弘美

当たり前の話だけど、エッセイだろうが何だろうが、プロの作家が書いた文章は、その人のトーンというか呼吸というか、そういうものが意識的にしろ、無意識にしろ、にじみ出ている。だから、好きな作家の本は、中身がおもしろいかどうかは置いておいて、読ん…

「地球のはぐれ方」 村上春樹 吉本由美 都築響一

すごい表紙の本だなあ、と思いながら、そして共著か、と思いながらも、春樹の新作だ、ということで、買った。そして、泣いた。笑った。いや、泣いてもないし、笑ってもないけど。これは、いわゆる、ゆるーい観光地(土地)を訪れて、そのスポットを様々な見…

「体の贈り物」 レベッカ・ブラウン

最近、文庫が出たにも関わらず、何ヶ月か前に、単行本で買って積読そのままになっていたよ。だから、文庫が出た機会に、単行本を読んでみたよ。言ってる意味はまるでわからんけど、読んでみたよ。読んでみて、いちいちすごくリアルというか、ぞくぞくとした…

「ソングブック」 ニック・ホーンビィ

音楽に対する情熱というものが、自分に果たしてあるのか、そしてそれが日々、年を取るにつれて、さまざまな音楽を聴くにつれて、失いつつあるのか、そういうことはよくわからないのだけれど、ある意味では鈍化したかもしれないし、ある意味では感受性が強く…

「スーパーダイアローグ」 福田和也

基本的に評論というのは、嫌い、というか、よくわからない。ある作品を語るときに、評論家は評論家の知識の上で対比をするから、読者がその対比を理解できないと、なんだかどういう位置づけなのか、語っている作品の立ち位置がわからなくなって、余計に混乱…

「好き好き大好き超愛してる。」 舞城王太郎

ようやく舞城王太郎の作品を読むことが出来たよ。いやー、長いみちのりだった。そもそも、彼が芥川賞から落選しなかったら、読むことなんてなかったと思う。興味がなかった、というか、芥川賞の選考評を読まなかったら、興味を抱かなかった。 なんか、その前…

 「アフターダーク」村上春樹

新作が出ることをすっかり忘れていたよー。なので、今日、あわてて買って、早速読んだよ。 なんていうか、読みやすいね。さくさく読んだよ。なんだ、この新しい試みしてみてます感は、とか思いながら、さくさく読んだよ。とりあえず、僕は今更、村上春樹の新…

「時の輪」 カルロス・カスタネダ

吉祥寺。しかも、ヴィレッジ・ヴァンガードで買った。うわーん。恥ずかしい。でも嬉しい。って感じで。 しかも、よくある店長だか店員だかが紹介書いてて「細野晴臣さんのバイブル」みたいなことが書いてあったから、買った。YMO! YMO! ってことで、…

柴田元幸と9人の作家たち

まあ、最初は、立ち読みだけしようと思ったんだけど。オースターと村上春樹のインタビューだけ読めたらいいかな、って思ったんだけど、リチャード・パワーズのも読みたいし、とか思って、さらには、いろんな作家が何を考えてるんか知りたいなあ、とか思って…

「日本のスイッチ」 

なんか、佐藤雅彦の本、というか、彼の大学の研究室が出してる、って感じ? 感じ? って聞かれても、何がだ、って感じだろうけど。 きょとん、きょとん、と2度するだろうけど。とにかく、なんか、毎日新聞でね、日本のスイッチって、週1でやっているコーナ…

「ジョン・レノン対火星人」高橋源一郎

なんか、前に新潮文庫から出ていたものが絶版になっていて、古本屋でも全然見つからなかったんだけど、講談社文芸文庫として発売されたので、うきうきして買ったよ。読んだよ。 講談社文芸文庫は、文庫のくせにすごい高いので、やだよ。単行本並だよ。 でも…

「西瓜糖の日々」リチャード・ブローディガン

おもしろかったし、とても読みやすかった。さすがに詩人だなあ、という感じ。 一章一章が短いので、テンポ良く読んだ。かなりおもしろかった。 この人の書くものはイメージが広がりやすくて、読んでいて心地良い。そのイメージに身を任せるように、作品の世…

「世界のすべての七月」ティム・オブライエン

まあ、村上春樹が訳すものは、個人的にどれも外れがないので(春樹自身の作品に外れがあるとしても)、オブライエンだし、すげー楽しみにして読み始めたんだけど、これがまたおもしろかった。 分厚い本だけど、群像劇のような作りなので、読みやすかった。ぐ…

ジョージ・マイアソン「ハイデガーとハバーマスと携帯電話」

出たー、知的教養文庫。いや、違うけど。全然、僕にとっては知的教養にならなかったけど。難しくて。これ、日本語だよね? って何度も思った。何度も泣いた。訳者、いないことになってる! 僕の中では、訳者、存在してないっぽい! って思いながら、読んだよ…

川上弘美 「ニシノユキヒコの恋と冒険」

川上弘美は好きな作家だ。かなり好き。女性の作家さんでは1番好きかもしれない。それは、言葉と言葉の間と、ユーモアのセンスとか、イメージを喚起させる文章、句読点の打ち方、そうした具体的なものから抽象的なところからのさまざまな理由で、好きだ。 ま…