「WAITING FOR THE SIRENS’ CALL」NEW ORDER

出た。出た。マンチェスターから、やってきた。やってきてないけど、ニューオーダーがやってきたよ。
微妙なテンションなんだけど、とにかく、ニューオーダーの新譜だ。
まあ、なんていうか、すごく聞きやすいアルバムだ。かなりキャッチーなんじゃないかな。ほんと素敵だ。わかりやすくて好きだ。今回のアルバムは、バラエティに富んでいて、いかにも、なニューオーダーっぽいところもいっぱいで、嬉しい。それでいて、新鮮な印象もある。それは何も、「クラフティー」の日本語バージョンに笑った、とかそういことじゃなくて(たしかに、笑ったけど)、全体的な印象として、やっぱりわくわくさせられるよ。ほんとに。なんてすごいことなんだろう、って思う。これだけのバンドが、長年やってきて、新しい作品がまだまだ、魅力的で精力的で、それでいて、ニューオーダーはどこまでいってもニューオーダーでしかなくて、懐かしい、と思いながらも、新鮮に感じるなんて、本当にかっこいいと思う。素晴らしいことだよ。ブルーマンデーがどれだけ古臭く感じようとも(それでも僕は好きだけど、未だにテクニークを聴いても楽しいんだけど、それはある意味盲目的な傾倒だとしても)、現在の、1番新しい作品が、かっこよくて、楽しくて、魅力的であるなんて、すごいなあ、と思わずにいられないのです。正直、前作は、あんまりぴんと来なかったのだけれど、このアルバムは本当に好きです。ある意味、聞きやすくて耳障りがいいから、これはニューオーダーじゃなくてもいいんじゃないか、らしくないんじゃないか、という感想を持つ人もいるかもしれないけれど、僕は、むしろ、これは、ニューオーダーなんだ、と思うのです。うまく言えないけれど、やっぱり、ニューオーダーらしいよ。ほんとに。